「さがす」みたよ

こないだネイルサロンのお姉様にオススメして頂いた「さがす」Amazonプライムで視聴。

それにしてもお姉様、オススメのラインナップが中々ジメッとしていて良かったな……「LAMP」に「空白」etc……。見るぞ見るぞ、と意気込んでいます。

浅い感想かもだけど、サラッと記録を残しておこうと思う。すぐ忘れちゃうもんね。

重い話だとは思ってたけど、やり取りはバチバチの関西弁。軽快に進む会話を脇に、何故か嫌な予感、どんよりとした空気がある。こういうタイプの邦画って全然重いシーンじゃ無いのに、薄気味悪さがずっと漂っている。一体なんなんだ。広告を見ずに、先入観なしで見たら無くなる、という訳でも無いのだろう。不思議だ。

ネタバレかも。

智と楓の家族の関係、結構好きだ。仲良し。信頼し合ってる安心感がある。

まあ、後でこの信頼は揺らいでしまうんだけれども。。

事の発端は智の失踪。居なくなったお父さんを、楓ちゃんがさがす。

時に学校の先生！気持ちはわかるけど！そこまでするギリは無いのも分かるけれども！見捨て方が酷め！！もう少し！もう少しだけ何か！優しくしてあげて！！相手はガキです！！完全に余談なんだけどさ！あと警察にも突き放されてしまって、完全に1人だと思ったら、付いてきてくれた男の子。学生の恋とはいえ、侮れないな。優しい子。おっぱいはどうかと思うけどね(笑)

あの告白のシーンの前後、教室での立ち位置とか気になってしまったな。本筋とは関係ない所だから、本当に気になってしまっただけなんだけれど(笑)

お父さん、被害者かと思うじゃん。そっち側か。楓ちゃんもびっくりよ。もう訳分からなくなっちゃったんだろうな、お父ちゃん。生きるのに必死なの。ずっと。

と、言うか、登場人物全員必死だったな。観てる此方の心がヒリヒリする位。

観ながら「岬の兄弟」のお兄ちゃんと重なった。人間極限まで追い詰められた時の緊迫感。苦しいな。見ていて辛いんだもん。

最初はミイラ取りがミイラになったのかと思った。でも、入口はそもそもミイラ取りじゃ無かったんだね。自身が妻を殺して貰ったことによって救われてしまったから、自分の行いを正当化する為にも、誘いに乗ってしまったんじゃないかな。勿論お金の為もあるんだろうけど。

でも「善」に見えた山内も段々化けの皮が剥がれてくる。智に対しての態度も酷いもの。結局智に対しての建前もほとんど嘘だったし。でもああいった特殊性癖的な部分はナイーブなんだと思う。それこそ救いが無いのかもしれない、だからといって命を手にかける事は絶対にしてはいけないんだけれど。

生きてちゃいけないのは人間。それって自分のこと言ってるんじゃないの？

最後倒れたクーラーBOXから缶ビールが沢山でてきた。智と呑もうとしてたのかな。

そんな人間味を探してしまって、勝手に悲しくなった。

ムクドリちゃん、最悪。性格が悪い。ひねくれてる。

でも、本当に死にたかった人だから、彼女をそうさせた何かがある。だって最後の笑顔なんて、智に対するあの態度なんて想像もできない位に穏やかで優しかった。バックグラウンド、気になっちゃうな。

最後にこの子がちゃんと山内に殺されて居たら、智の罪はひとつ減ったかもしれないけれど、あの顔を見れなかったかもしれない。あれでよかったんだと思う。あの妻そっくりの笑顔で、智は少し救われたんじゃないかと思えるから。

てか、あれ、最後ちゃんと、ミイラ取りがミイラになりかけてる。智ミイラの獲物は愛する娘だったけど。あれって、楓じゃなかったら、どうなってたんだろう。

思いとどまれたかな。それとも…

楓はずっとそのアカウントでやり取りしてたってことはずーっと知ってたのか。知ってて、さがしてたのか。。

ラスト卓球のシーン、行き来するピンポン玉。サイレン。あそこの緊張感ったらない。

二人の間にもう隠し事はない。

ぐっすり眠って、卓球して

この家族がこれから幸せである事を祈るばかり。

話が飛び飛びですが。ざっくり面白く見れたと思う！思ったほどグロさはなく、見易いのではないでしょうか。

途中途中の映像、靴下だったりピンポン玉だったり。色々考察が捗りそう。

おじいちゃんとっておきのお部屋にはビックリしてしまったな。

また思い出したら加筆するかも。